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動物が出てくることわざ
ことわざを集めました。場面に合う使い分けも読めます。
犬や猫、猿、馬だけでなく、鳥や魚、虫もことわざに出てきます。動物の姿や動きを思い浮かべると、意味が分かりやすくなります。ただし、同じ動物でも、意味は同じとは限りません。猫が出る言葉にも、価値が分からないことを表すものと、忙しさを表すものがあります。
このページには、見出しに動物が出てくることわざを集めました。「窮鼠猫をかむ」のねずみや、「ひょうたんから駒が出る」の子馬も動物です。「馬子にも衣装」の馬子は、馬を引いて人や荷物を運ぶ仕事をする人です。馬という字があるだけでは、動物が出てくる言葉には入れていません。
動物の名前を覚えたら、その動物が何をしているかも考えてみましょう。何と組み合わせるかで、意味が変わることがあります。意味の似た言葉を、別の動物で表すこともあります。下の使い分けを読むと、こうした違いを確かめられます。知っている動物が、どんなたとえに使われているか探してみましょう。
似たことわざの違いと使い分け
猫の好物と、猫の手
「猫に鰹節」は、好物を猫のそばに置くように、気を抜くと危険な様子を表します。猫が好物に手を出しそうなところをたとえにしています。「猫の手も借りたい」は、どんな助けでもほしいほど忙しいことです。仕事を頼めない猫の手さえ借りたい、という気持ちを表します。猫と何を組み合わせるかで、意味が変わります。
同じ意味を、別の動物で表す
「猫に小判」と「豚に真珠」は、価値が分からない相手に、大切な物をあげても生かされないことです。猫にお金、ぶたに宝石をあげる様子をたとえにしています。物そのものの価値が低いという意味ではありません。人に向けて言うと失礼になることがあるので、使う場面に注意しましょう。
歩く犬と、世話をする人の手をかむ犬
「犬も歩けば棒に当たる」の犬は、外へ出て行動するもののたとえです。行動すると、よくないことにも、よいことにも出会うことを表します。「飼い犬に手をかまれる」は、大切にしてきた犬が、世話をする人の手をかむ様子です。そこから、大切にした相手にうら切られることをたとえています。犬の動きと、人との関係を比べてみましょう。
とらの強さと、とらのすむ危険な場所
「虎の威を借る狐」は、とらの強さを借りて、きつねが威張る様子です。そこから、他の人の力を借りて威張ることをたとえています。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、とらの子を得るには危険なすみかに入る必要があるという言葉です。大きな結果を得るには、危険に向かうこともあると伝えます。同じとらでも、強さとすみかでは使われ方が違います。
井戸のかえると、親子のかえる
「井の中の蛙大海を知らず」は、小さな井戸のかえるが、広い海を知らないという言葉です。せまい世界しか知らないことを表します。「蛙の子は蛙」は、かえるの子もかえるになることから、子が親に似ることを表します。住む場所と、親子のつながりでは、たとえが違います。人の将来を必ず決める言葉ではありません。
たかのつめと、とびから生まれるたか
「能ある鷹は爪を隠す」は、たかのつめを力のしるしとして使っています。力があっても、むやみに自慢しないことを表します。「鳶が鷹を生む」は、とびとたかの違いをたとえにしています。特別ではない親から、優れた子が生まれることです。どちらも人の力を説明するたとえです。実際の鳥のくらし方や親子を説明する言葉ではありません。
動物が出てくることわざ
動物のことわざを、読みの五十音順に並べました。それぞれのページで、詳しい意味・読み方・使う場面を調べられます。
虻蜂取らず
二つを欲張って、どちらも得られなくなる。
くわしく読む蟻の思いも天に届く
力の弱い者でも、ひたすら努めれば願いはかなう。
くわしく読む一富士二鷹三茄子
初夢では、富士山・鷹・茄子が縁起よいとされる。
くわしく読む一寸の虫にも五分の魂
小さく弱い者にも、自分なりの意地や誇りがある。
くわしく読む犬が西向きゃ尾は東
言うまでもなく、当たり前のことだ。
くわしく読む犬も歩けば棒に当たる
行動すれば、災難にも思いがけない幸運にも出会う。
くわしく読む井の中の蛙大海を知らず
狭い世界に閉じこもり、広い世の中を知らない。
くわしく読む魚心あれば水心
相手が好意を示せば、こちらも好意で応える。
くわしく読む牛に引かれて善光寺参り
他人の誘いや偶然がきっかけで、よい方向へ進む。
くわしく読む鵜のまねをする烏
自分の力を考えずに他人をまねて、失敗する。
くわしく読む馬の耳に念仏
忠告しても、聞き入れられず役立たない。
くわしく読む海老で鯛を釣る
小さな元手で、それよりはるかに大きな利益を得る。
くわしく読む飼い犬に手をかまれる
世話をしてきた相手から、思いがけず害を受ける。
くわしく読む蛙の子は蛙
子どもは親に似て同じ道に進むもので、平凡な親の子はやはり平凡だ。
くわしく読む蛙の面に水
注意や非難を受けても、平気でいる。
くわしく読む亀の甲より年の功
長年の経験で得た知恵は、頼りになる。
くわしく読む鴨がねぎを背負って来る
利用しやすい相手が、好都合な物まで持って来る。
くわしく読む雉も鳴かずば撃たれまい
余計なことを言わなければ、災いを避けられたのに。
くわしく読む窮鼠猫をかむ
弱い者も、逃げ場を失うと強い相手に反撃する。
くわしく読む腐っても鯛
元が優れたものは、衰えてもよさを失わない。
くわしく読む鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな集団の末端より、小さな集団の中心となれ。
くわしく読む虎穴に入らずんば虎子を得ず
大きな成果を得るには、危険を冒す覚悟がいる。
くわしく読む猿も木から落ちる
得意なことでも、ときには失敗する。
くわしく読む鹿を追う者は山を見ず
利益に夢中になると、周りの大事なことが見えなくなる。
くわしく読む獅子身中の虫
仲間の内部にいながら、その仲間に害を与える。
くわしく読む蛇の道は蛇
同じ仲間や専門の人には、その内情がよく分かる。
くわしく読む雀百まで踊り忘れず
幼いころの癖や習慣は、年を取っても残る。
くわしく読む千里の堤も蟻の穴から
小さな欠陥や油断が、大きな失敗を招く。
くわしく読む大山鳴動して鼠一匹
大騒ぎしたわりに、結果はつまらない。
くわしく読む鯛の尾より鰯の頭
大きな集団の末端より、小さな集団の中心になる方がよい。
くわしく読む立つ鳥跡を濁さず
去るときは後始末をして、残る人を困らせないようにせよ。
くわしく読む蓼食う虫も好き好き
人の好みはそれぞれで、ほかの人と同じとは限らない。
くわしく読む月とすっぽん
似た形でも、実力や価値には比べものにならない差がある。
くわしく読む角を矯めて牛を殺す
小さな欠点を直そうとして、全体や大切な長所を損なう。
くわしく読む鶴の一声
力のある人の一言で、皆の意見が決まる。
くわしく読む鶴は千年、亀は万年
長く生きることは、めでたい。
くわしく読む鳶が鷹を生む
平凡な親から、優れた子が生まれる。
くわしく読む鳶に油揚げをさらわれる
手に入ると思った物や利益を、思いがけない相手に横から取られる。
くわしく読む捕らぬ狸の皮算用
まだ得ていない利益を、得たつもりで当てにする。
くわしく読む虎の威を借る狐
強い人の力を後ろ盾にして、偉そうにする。
くわしく読む虎は死して皮を留め人は死して名を残す
亡くなった後もよい名が残るような生き方をせよ。
くわしく読む飛んで火に入る夏の虫
自分から、危険や災いのある所へ入り込む。
くわしく読む泣きっ面に蜂
災難に遭っているところへ、さらに別の災難が重なる。
くわしく読む逃がした魚は大きい
手に入らなかったものほど、実際以上によく思える。
くわしく読む二兎を追う者は一兎をも得ず
二つを同時に欲張ると、どちらも手に入らない。
くわしく読む人間万事塞翁が馬
幸運と不運は変転し、先のことは分からない。
くわしく読む猫にかつおぶし
欲しがる相手のそばに物を置き、油断できない。
くわしく読む猫に小判
価値の分からない相手には、貴重な物も役立たない。
くわしく読む猫の手も借りたい
とても忙しくて、誰でもよいから手伝ってほしい。
くわしく読む能ある鷹は爪を隠す
本当に実力のある人は、むやみに自慢しない。
くわしく読むひょうたんから駒が出る
予想もしないことが、本当に起こる。
くわしく読む豚に真珠
よさを理解できなければ、貴重な物も無駄になる。
くわしく読む水清ければ魚すまず
正しさを厳しく求めすぎると、人が寄り付かなくなる。
くわしく読む柳の下にいつも泥鰌はいない
一度得た幸運を、次も同じように当てにはできない。
くわしく読むやぶをつついて蛇を出す
余計な手出しをして、自分に災いや面倒を招く。
くわしく読む