テーマ・題材で学ぶ
自然が題材のことわざ
ことわざを集めました。場面に合う使い分けも読めます。
石や水、雨や風といった自然のものも、ことわざに使われています。小さな雨のつぶが石に落ち続ける様子は、努力のたとえになります。こぼれた水が元に戻らない様子は、起きたことを取り消せないたとえです。まずはどんな景色なのかを思い浮かべてみましょう。
同じ石でも、使われ方は違います。冷たい石は、辛くても続けることを伝える言葉に使われます。丈夫そうな石橋は、安全かどうか確かめる言葉に使われます。水も、少なすぎる助けや、元に戻せない出来事などを表します。自然の名前だけで、同じ意味だと決めないことが大切です。
このページには、石や岩、水、火、風、雨、月、山のことわざを集めました。自然のものが、どんな様子になっているのでしょうか。その様子から、人のどんな行動をたとえているのでしょうか。下の使い分けを読んでから、自分の経験で文を作ってみましょう。言葉と場面をつなげると、意味も覚えやすくなります。
似たことわざの違いと使い分け
石の冷たさと、石橋の丈夫さ
「石の上にも三年」は、冷たい石の上でも我慢して座り続けるたとえです。辛くても続ける大切さを伝えます。「石橋をたたいて渡る」は、丈夫そうな橋でも、たたいて安全を確かめる様子です。安心できそうでも注意深く調べることを表します。石の冷たさと橋の丈夫さでは、たとえに使う所が違います。
少ない水の働きと、こぼれた水の戻せなさ
「焼け石に水」は、熱い石に少し水をかけても、冷えない様子です。そこから、助けが少なすぎて役立たないことをたとえています。「覆水盆に返らず」は、こぼれた水を元の入れ物へ戻せない様子です。起きたことを取り消せないたとえです。少ない水の働きと、こぼれた水の戻せなさを比べましょう。
石に落ちる雨と、地面を固める雨
「雨垂れ石をうがつ」は、小さな雨のつぶが落ち続け、かたい石に穴をあける様子です。小さな努力を続ける大切さを伝えます。「雨降って地固まる」は、雨の後に地面が固まる様子です。もめごとの後に、かえって関係がよくなることを表します。雨が何度も落ちることと、雨の後の変化をたとえにしています。
流れ落ちる水と、入れ物に合わせる水
「立て板に水」は、板をすらすら流れ落ちる水を、つかえずに出る言葉にたとえています。「水は方円の器に従う」は、水が入れ物の形に合わせて姿を変えることです。そこから、人が周りの影響を受けることをたとえています。流れ方と、決まった形がないことでは、使われる水の性質が違います。
自然が題材のことわざ
自然のことわざを、読みの五十音順に並べました。それぞれのページで、詳しい意味・読み方・使う場面を調べられます。
明日は明日の風が吹く
先のことをくよくよせず、あしたはあしたの成り行きに任せよう。
くわしく読む後は野となれ山となれ
自分の用さえ済めば、後はどうなってもよいと考える。
くわしく読む雨垂れ石をうがつ
こつこつと続けるうちに、小さな力でも大きな成果を生む。
くわしく読む雨降って地固まる
もめごとを乗り越えて、前よりよい関係になる。
くわしく読む石の上にも三年
つらくてもがまん強く続ければ、やがて成果が出る。
くわしく読む石橋をたたいて渡る
安全そうなことにも、念入りに確かめてから取りかかる。
くわしく読む一念岩をも通す
強い思いで努力すれば、難しいことも成し遂げられる。
くわしく読む魚心あれば水心
相手が好意を示せば、こちらも好意で応える。
くわしく読む蛙の面に水
注意や非難を受けても、平気でいる。
くわしく読む風が吹けばおけやがもうかる
ある出来事が巡り巡って、意外な所に影響する。
くわしく読む火中の栗を拾う
他人の利益のために、自分が危険や損を引き受ける。
くわしく読む枯れ木も山のにぎわい
大して役立たないものでも、ないよりはましなことがある。
くわしく読む愚公山を移す
大きな困難も、根気強く取り組めば成し遂げられる。
くわしく読む鹿を追う者は山を見ず
利益に夢中になると、周りの大事なことが見えなくなる。
くわしく読む船頭多くして船山に上る
指図する人が多すぎて、話がまとまらず、物事がとんでもない方へ進む。
くわしく読む対岸の火事
他人の災難を、自分には関係のないこととして見ている。
くわしく読む大山鳴動して鼠一匹
大騒ぎしたわりに、結果はつまらない。
くわしく読む他山の石
他人のよくない行いや失敗も、自分を改める助けになる。
くわしく読む立て板に水
言葉がつかえず、すらすらと話す。
くわしく読むちりも積もれば山となる
小さなものでも、たくさん集まれば大きなものになる。
くわしく読む月とすっぽん
似た形でも、実力や価値には比べものにならない差がある。
くわしく読む月にむらくも花に風
よいことや美しいものには、邪魔が入りやすい。
くわしく読む飛んで火に入る夏の虫
自分から、危険や災いのある所へ入り込む。
くわしく読む寝耳に水
思いがけない知らせに、突然驚く。
くわしく読む火に油を注ぐ
すでに激しい怒りや争いなどを、さらに強める。
くわしく読む火のない所に煙は立たぬ
うわさが立つのは、何か根拠があるからだ。
くわしく読む覆水盆に返らず
別れた夫婦は元に戻らず、一度起きてしまったことも元には戻せない。
くわしく読む水清ければ魚すまず
正しさを厳しく求めすぎると、人が寄り付かなくなる。
くわしく読む水は方円の器に従う
人の習慣や考え方は、周りの環境によって変わる。
くわしく読む焼け石に水
足りないものに対し、助けや対策が少なすぎて役立たない。
くわしく読む柳に風
相手に逆らわず、巧みに受け流す。
くわしく読む