テーマ・題材で学ぶ
道具・暮らしが題材のことわざ
ことわざを集めました。場面に合う使い分けも読めます。
筆やなわ、服のそで、お金など、暮らしの中で使うものもことわざに出てきます。ものをつなぐ道具で、人と人のつながりを表す言葉があります。買い物に使うお金で、今と後の損得を考える言葉もあります。今では見慣れない道具なら、何に使うのかを先に調べてみましょう。
かすがいは、木などをつなぎ止める道具です。「子はかすがい」は、人の心をつなぐ働きを表します。「豆腐にかすがい」は、柔らかいものに打っても、効き目がないことです。同じ道具でも、何に使うかによって意味が変わります。道具の働きを思い浮かべると、たとえがよく分かります。
このページには、道具やお金、服の一部が出てくることわざを集めました。道具の名前を覚えるだけでなく、何をしているのかも説明してみましょう。下の使い分けでは、同じ筆を使う言葉などを比べています。使われるものが同じでも、伝えることが同じとは限りません。一覧から、読み方や使う場面も調べられます。
似たことわざの違いと使い分け
名人の仕事を表す筆と、道具のよしあしを表す筆
「弘法にも筆の誤り」は、字を書く名人でも、ときには間違えるという意味です。ここでの筆は、得意な仕事を表します。「弘法筆を選ばず」は、本当の名人は、どんな道具でも力を出せるという意味です。ここでの筆は、道具のよしあしを表します。同じ筆でも、仕事の失敗と、道具に頼らない力では意味が違います。
安さで選ぶ損と、必要なお金を出さない損
「安物買いの銭失い」は、安さだけで選んだ品が役立たず、かえってお金を無駄にすることです。「一文惜しみの百知らず」は、少しのお金を出すのをいやがって、後で大きく損をすることです。買った品の質が悪かったのか、必要なお金を出さなかったのかで選びます。お金をどう使ったかを考えましょう。
道具・暮らしが題材のことわざ
道具・暮らしのことわざを、読みの五十音順に並べました。それぞれのページで、詳しい意味・読み方・使う場面を調べられます。
悪銭身につかず
不正に得た金は、無駄遣いして手元に残らない。
くわしく読む一文惜しみの百知らず
わずかな出費を惜しんだため、かえって大きな損をする。
くわしく読む一銭を笑う者は一銭に泣く
わずかな金でも、粗末に扱うな。
くわしく読む金は天下の回り物
金は一か所にとどまらず、世の中を巡る。
くわしく読む禍福は糾える縄の如し
幸せと災いは、入れ替わりながら訪れる。
くわしく読む弘法にも筆の誤り
どんな名人でも、ときには間違える。
くわしく読む弘法筆を選ばず
本当の名人は、道具のよしあしに左右されず力を出す。
くわしく読む子はかすがい
子どもへの愛情が、夫婦の仲をつなぎとめる。
くわしく読む袖振り合うも多生の縁
ほんの小さな出会いも、前の世からの縁によるものだ。
くわしく読む玉にきず
とてもよいものに、一つだけ惜しい点がある。
くわしく読む玉磨かざれば光なし
才能があっても、学び努力しなければ生かせない。
くわしく読む豆腐にかすがい
働きかけても、少しも手応えや効き目がない。
くわしく読む時は金なり
時間は金のように貴重なので、無駄にせず大切に使え。
くわしく読む泥棒を捕らえて縄をなう
必要な準備をせず、事が起きてから慌てて用意する。
くわしく読む無い袖は振れぬ
持っていないものは、出したくても出せない。
くわしく読む猫に小判
価値の分からない相手には、貴重な物も役立たない。
くわしく読む早起きは三文の徳
早く起きると、ちょっとした得をすることがある。
くわしく読む安物買いの銭失い
安さだけで質の悪い物を買うと、かえって金を失う。
くわしく読む